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「第2世代は、第1世代を超えられない」?
昨晩、アキバロボット運動会申し込みました。申し込みページがアップされた直後に済ませたので、定員オーバーでアウトということはないかな。最終日のサッカーも含めて、三連休はロボ三昧です。

さて、ロボ関係者の中での認知度はおそらく結構高いであろうと思われる、売れっ子作家であり某大学の建築学科の教授であり、工作人でもある森博嗣さん。森さんのブログは僕の「お気に入り」のひとつなのですが、10月13日の日記[タイトル:目指すものがない](いつも四日遅れでアップされている模様)にちょっと気になることが書いてありました。それは、「第2世代は、第1世代を超えられない」というものです。

森さんの、斜めからものを見たような(そして極めて大胆な!)発言は、読み手の思考を刺激するパワーを備えており、人によって色々な読み方が出来ると思います。書き手として、単に持論を押し付けるのではなく、あえて戦略的に読者による読みの多様性を誘発しようとするやり方は、彼の発言そのものの裏側に感じ取れる哲学とも繋がっています。まあ、そんなに難しく考える必要もないのですが、いずれにしても、彼の発言のベースとなっている大部分が自らの工作体験ですので、工作人なら読んでいて非常に楽しめると思いますよ。

で、宣伝もほどほどに話を戻すと、この第1世代と第2世代の違いというのは、今のロボワン界で言うと、初期からの自作組とキット組との違いということになるのでしょう。ちなみに、色々なキットが市場に出回っている今、いきなり自作から始める人ってどれくらいいるんでしょうか? 

森さん曰く、「第1世代には、「目指すものがなかった」ということが、かけがえのないアドバンテージになる」ということです。この言葉を額面通りに受け取ると、ウェブ上に既に数多くのロボビルダーサイトが存在する現在のこの状況においては、あえて自作から始めたとしても、第一世代を超えるのは難しい(何を持って「超える」とみなすかについての議論も必要でしょうが)ということになってしまいます。おそらく、その唯一の方法は、森さん流に言うと「人の小説を読まないこと」ならぬ「人のロボットを見ないこと」になるのでしょうが、あえてそこまでやる意味があるかどうかは僕には分かりません。

僕の周りにも「いや、僕のロボットは、みんなの良いとこ取りですから」と謙遜している人が数名いますが(それでも、僕から見ると、うらやましいくらいのロボットばかりです)、やはりモノを作る人である以上、オリジナリティを大切にしていきたいというのは痛いほど分かる。けど、じゃあ何を持ってオリジナルとみなすかということになると、これがまた難しい問題ですよね。第二世代に付いて回るジレンマです。否が応でも(直接的にも間接的にも)第一世代の影響を受ける第二世代にとってのオリジナリティとは、第一世代を打ち破ることによってしか獲得できないものなのでしょうか。これは、作家としての森さんを常に悩ませていることでもあるのかな。

ただ、何かを作るための道具を作るところから始めるといった、ある種の回り道体験は、多くの第二世代には縁のない話かもしれません。森さんの最新の日記「図工:道具を作る」にも同様のことが書いてあります。あとは、やっぱり、こういった、何もないところから作り上げたという、第一世代だけが持つ五里霧中の中で試行錯誤する技術的体験は、ある種の精神的な世代意識として、第二世代が共有することのできない部分であるような気はします。

では、今日の締めとして、森さんのその最新の日記からの抜粋をここで。ある工作の達人の言葉からみたいですが、

 「プロは、誰がやっても失敗をしない方法で作る。アマチュアは、プロがやっても失敗する方法で作ろうとする」

わかります。身に覚えあります。いつも場当たり的なモノの作り方をしている僕は、まさにアマチュアのなかのアマチュアです(笑)。入念な段取りが必要だというのは分かってはいるんですが、そこがまた難しい・・・
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2006-10-18 12:24 | ロボット論・学問 | Comment(4) | Trackback(0)
Comment
かつのさん、はじめまして。
ロボ初心者の、まつしろと申します。

僕も森博嗣先生の作品が好きなので、思わずコメントしてしまいました。
でも「ロボ関係者の認知度が高い」って、本当ですか?
まつしろの周りにはいなくて…。
数少ない例外が、OmniHeadな前田さんです。
ホームページに「浮遊工作室」のリンクがあるのを知っていたので
ROBO-ONE長井大会のときに聞いてみたら「森先生のファンです」とのことでした。
「フラッタ・リンツ・ライフ」が未読とのことで、「(ストーリーを)言っちゃ駄目ですよ」と釘を刺されてしまいました。(笑)
「すべてがFになる」をはじめ、ロボットが出てくる作品もあるので
ロボット好きの間で広まってくれたらいいと思いました。
もしどこかの大会でお会いできたら、森作品についてお話ししたいです。
その節は、よろしくお願いいたします。
いきなり長文で失礼しました。
それでは~!
まつしろ 2006/10/19(木) 09:24:00) 編集

>まつしろさん
コメントありがとうございます!ロボツク!をいつも楽しく読ませてもらっています。
実は、はじめまして、でもないんですよ。吉日ツアーの宴会バトルのときに、ロボットを見せてもらい、一言二言お話させてもらいました。そのとき、ちゃんと自己紹介してなくてすみません!

森博嗣さんの本は、どちらかというとエッセイ系のほうを愛読しています。小説もいくつか、手元にはあるのですが、後の楽しみとっている状況です(というより、今は単に読む時間がないだけですが)。

今年は、あと、アキバ運動会とロボファイトに参加します。お会いできる機会があれば、そのときはよろしくお願いします!
かつの 2006/10/19(木) 13:20:30) 編集

かつのさん、おはようございます。

> 実は、はじめまして、でもないんですよ。

え? あれ?(確認中)…本当だ! 同宿だったのですね。
失礼しました。(汗) こちらこそ、自己紹介せずにすみません。

> 森博嗣さんの本は、どちらかというとエッセイ系のほうを愛読しています。小説もいくつか、手元にはあるのですが、後の楽しみとっている状況です

あ、その気持ちは分かります。
まつしろも、京極夏彦さんの本は、あえて読んでいません。
よっぽど読むものがないときのためにとっておこうと…。
森先生の言う「口直し用」ですね。(笑)

ロボファイト4、まず間違いなくエントリーすると思います。
そのときに、あらためてご挨拶させていただきます。
それでは~!
まつしろ 2006/10/20(金) 03:57:17) 編集

このコメントは管理者の承認待ちです
- 2007/02/07(水) 12:40:13) 編集

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