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ゴミ屋敷とロボットビルダー
実家の近くに、いわゆる「ゴミ屋敷」なるものがある。家屋の前から裏から横から、とにかく周りという周りがびっしりとモノであふれかえっている。おそらく屋内も足の踏み場のない状態なのだろう。玄関にいたっては、天井付近まで積み上げられたモノによって完全に封鎖されているのが、ガラス張りの開き戸越しにうっすらと見てとれる(ところで、その家の主人はどうやって出入りしているのだろうか?宅急便の配達は?)。

ただし、ゴミ屋敷とはいっても、悪臭がするような生ゴミに囲まれているわけではない。おそらく、ゴミに見えるそのほとんどがどこかで拾ってこられた不燃物である。一度捨てられたという意味では、それらは確かにゴミと呼べるモノなんだろうけど、その家の主人にとっては宝の山なのかもしれない。かといって、コレクションと呼べる類のものでもないだろう。コレクションであるならば、収集する上でなんらかルールがあるはずだが、少なくとも僕にはそのモノの集積は全くの無秩序状態にみえる。共通点としてひとつ挙げられることといえば、それらのモノはかつて商品であったということぐらいだろうか(しかし、よく考えてみると、僕らの身の周りに「商品でないモノ」[つまり、市場に出回っていないもの]はどの位の割合で存在するのだろうか?探すほうが大変な気がするな。結構おぞましい世の中だ)。

と、昨日、久しぶりにそのゴミ屋敷の前を通りかかる機会があったのだが、その後、自宅に帰ってみて愕然としたのは、モノで溢れかえった自室の状況であった。灯台下暗し。僕は、一応、文系の研究者(の卵)なので、そのほとんどが本なのであるが、ざっと数えてみると1000冊近くが壁一面の本棚に収まっている。もう読まないだろうということで、ダンボール箱に封印されたものも別にある。ちょっとした筋トレの用具なども所狭しと並んでいる。

さらに、ロボット製作を始めてからは、文字通り「足の踏み場のない」状況に陥ることが日常茶飯事になりつつある。ちょっと気を抜くと、床には工具やらパーツやらが散乱することになるし、さらに最近は、それに混じってロボットの頭になりそうな(笑)何かのケースなどが作業机の上に無造作に放置され、気が付くとここはゴミ部屋予備軍に。

完全に作業場として使っている部屋なので、幸いにも床に就くのは別の部屋なのだが(いずれにしても、ここでも問題なく眠れそうですが)、そのうち、機械にもっと詳しくなってきたら、あのゴミ屋敷の主人みたいに、町中の不燃物置き場を徘徊し、基盤やらなんやら拾い集めてくるかもなあ(笑)。

工作の面白さについて最近分かってきたことは、あるモノとの行き当たりばったりの出会いである。僕がロボットを作る際、設計図からすべてを自作する充分な能力を持ち合わせていないので、頭にしてもその他の外装部分にしても、何らか既に存在する別のモノを代用することで間に合わせることがほとんどなのだが、このモノの流用という行為は、そのモノに対する想定された見方を覆すだけの閃きや感性といった感覚に左右されることとなる。僕の周りには、携帯電話の充電器をロボットの頭に見立てて使っている人がいるけど(この人です)、これなんかなかなかなセンスだと思う。

しかし、このやり方に慣れてしまうと、「将来これも使えるかもな」という感覚が日常化してしまい、パーツ予備軍としてのモノは増え続ける一方だ。何しろ、いつ、何のために使うかというのは、そのときの自分の感覚次第だし、その閃きもモノと対峙することで生まれてくるものなので、身の回りには出来るだけ多くのモノがあったほうがいいということになる(ホームセンターや秋葉原を散策する楽しみってのもこれに近い感覚なのだろう)。そして、最終的にはモノを捨てれない人になっていくのだろうか。

以前は眉をひそめて通り過ぎていたそのゴミ屋敷だけれど、徐々に工作人になりつつある今なら、その家の主人の感覚がなんとなく理解できるような気がする(これはこれであまりよくない兆候なのかもしれないけど)。

そういえば、何ヶ月か前の研究会で、日本のゴミ屋敷について研究しているイギリス人の大学院生がいるという話を聞いたのを思い出した。いつか紹介してもらいたいな。
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2006-10-04 11:55 | ロボット論・学問 | Comment(0) | Trackback(0)
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